Ender-3 消耗品・保守パーツまとめ Ender-3 保守パーツ AmazonとかよりAliexpressで買うのを推奨します。リンク先は全部aliexpressです。届くまで時間かかるけど、安いです。 ホットエンド Ender-3に使われているのは通称MK8 Hotend。写真のセットでAliexpressで$3弱。(ここ) 長く使っていると内部のチューブとかが劣化してフィラメントの出が悪くなったりするので清掃、メンテ等が必要。 ヒートブロックとかスロートチューブもばら売りしているけど、バラして組み立てるより セットで買ってボンッと付け替えた方が楽かな? ヒーターとサーミスタつきも予備で買っとくと良し。 ヒートシンクとヒートブロックがネジで固定されているタイプはノズル交換するときに便利。 ヒートシンクとブロックが金属で繋がってることで熱が伝わり問題があるというデータもあるようなのでお好みで。 スロートチューブは3種類ある ・オールメタル(All metal) テフロン耐熱温度250度以上の素材で印刷する際に使う。詰まりやすい。 ・ボア(bore) フィラメント送るテフロンチューブを奥まで差し込む ・テフロン(teflon) ほとんどの3Dプリンタはこいつを初期装備している。使いやすい。 ホットエンドファン ホットエンドのファン。24v 40mm x 40mm x 10mm 糸絡まって汚れてきたら交換。$2ぐらい マザーボードとの接続は配線を電源コネクターに挟むだけなので楽。 ノズル MK8用ノズル 安物はノズル穴綺麗に空いてなかったり、太さ若干違かったりする。 まあ2,3個買っておけばちゃんと使えるのは入ってる。一個$0.1~ ノズル径によって印刷精度・印刷時間が大きく変わるので自分は0.3~0.6mmあたりを使い分けている。 タイミングベルト 駆動部のベルト。 いつ切れるかわからないので一応予備に持っておくと良さそう。 PTFEチューブ ボーデンチューブ 内部にフィラメントの粉やよごれがついて抵抗が増えるとフィラメントの押出に不具合がでるのでそういった場合交換する。 $1/mぐらい Ender-3では1.75mm用の外形4mm x 内径2mmのチューブを使用。
3Dプリンター スライサーソフトCuraの設定 3Dプリンター Ender-3で印刷する際に使用しているスライサーソフト「Cura」のよく使いそうな設定項目について記載します。 寸法誤差(公差)について 組み立てて使うパーツを印刷すると、プリンターの性能やフィラメントの材質によって寸法の誤差が生じてしまうため、パーツがかみ合わなかったりネジ穴にネジが入らないといった問題が出る。 この場合はCuraの設定で外郭->水平展開(Horizontal Expansion)の値を調整することで寸法を微調整できる。 適用範囲は水平方向(X,Y)のみ 値を大きくし過ぎたり、小さくし過ぎると、造形物の形が変わってしまうので設定値はほどほどに。 Thingverseとかで拾ってきたものを印刷する時は公差考慮して作ってないものがあるので、ネジ穴などが狭い場合は-0.1mmとかに設定して印刷している。 コーミングモード(conbing mode) オンにすると印刷物内をフィラメント引き戻し無しでノズルが移動するようになるので印刷時間が短縮される。 ただ、引き戻し動作が行われないことで、糸引きが発生しやすくなり、薄い壁など肉薄のモデルでは糸引きが目立つ場合がある。 Curaの印刷プレビューで見てみる。青線はコーミングON時の軌道、薄い青はOFF時の軌道を表している。 ON時のプレビューを見ると外壁部分を通っているのがわかる。引き戻しを行っていないためノズルから若干お漏らししながら移動しているわけだが、漏れ出たフィラメントがうまく接着しないため、ノズルがカーブを曲がる際に造形物内部に付着できず、コーミング開始点からノズル移動方向にかけて直線に糸引きが発生してしまう。 PETGを使用する場合など、糸引きに困っている場合はコーミングをOFFにするか、インフィル内だけ有効にするのが良いと思う。インフィル内だけコーミングすると、外壁付近でのコーミングは発生しないので糸引きはなくなり、インフィル内での引戻・押出時間も省略できるのでオススメ。ちなみにこのモデルの予想印刷時間はコーミングOFFで40分、コーミングONで33分、インフィルのみで35分。 コーミングOFFの時。 インフィルのみON。印刷時間短縮 また、移動距離が長い場合は引戻・押出にする設定も可能。距離の閾値が設定できる。 写真の通り、ノズルの移動軌跡が結構変化するので、結構重要な設定だと思う。 プレビューでノズルの軌跡を確認するのはとっても大事です。
3Dプリンター Ender-3 購入記録 Ender-3 到着 2018年6月、初3Dプリンター Ender-3をbanggood購入。 初回登録で$200以上購入時20%OFFのクーポンが貰えたので本体$199.99+$1未満の商品を合わせてカートに入れ$180で購入。 本体に付属のPLAフィラメントは量が少ないので、別途SUNLUのPETG 1kg(2700円)を購入。(PETGは糸引きが多いので初心者にはお勧めしない。PLAがオススメ)あと印刷物を定着させるガラスプレートも購入した。(シートタイプと比べて汚れても洗って綺麗にして再利用でき便利らしいので。) 注文後1週間で到着。ダンボールには無造作に電源変換アダプタが貼り付けられていた… ベースは最初から組み立ててあるので、基本的には水平位置の調整は不要。 追記(2021年現在では初代Ender-3はAliexpress等のセールで買うと150ドル程度で購入可能です。) 組立&準備 図だけの簡単なマニュアルを見ながら組み立て。 ガラスプレートの厚みの関係でZ軸原点検出スイッチの位置を2-3mm高めに取り付けてある。 通電後まず初めに必ずベッドレベリング(ノズルとベッドの隙間調整こと。)を行う。 Ender-3メニューPrepare->Auto Homeを選択し、Z軸の原点まで移動させる。その後Prepare->DisableSteppersを選択し、Z軸は動かさずに、ノズルとベッドを手で動かして、ノズルとベッドに紙1枚分の隙間ができるように調整する。(紙がスムーズに動かせる程度の隙間)これをベッド4隅分行う。 次にフィラメントをエクストルーダー(フィラメントを送り込むモータがある所)からPTFEチューブを通してノズルにぶつかるところまで差し込む。その後Control->Temperature->Nozzleからノズル温度を180度に設定して温度を上げる。温度が上がってきたらPrepare->MoveAxis->Extruderでエクストルーダを動かすか、手動でフィラメントを少しづつ送り出して、ノズルから溶けたフィラメントが出てくるか確認する。 正しくできれば印刷準備完了。 印刷テスト SDに入っていたワンちゃんのテストモデル。PETGで試しに印刷してみたら6時間かかったので、お試し印刷には使わないほうが良いと思う 初めての印刷だが綺麗に印刷できた。 テスト用のモデルはThingiverseから使いやすいのを拾ってくると良い。 モデルデータ(stlファイルなど)を拾ってきたらスライサーソフトを使ってgcodeファイルに変換してから3dプリンタに読み込ませます。 スライサーソフトはCuraをお勧めします。 SDカードの中にインストーラが入っているが、バージョンが古いので公式サイトからダウンロードしよう。 ⇒追記 Cura バージョン3.5.1からEnder-3の初期設定が追加された。使用推奨。 3Dプリンターの設定はここからが本番で、スライサーソフトで印刷設定を変えては印刷し…を繰り返して印刷精度を上げていく。 かなり大変です。 購入後調整した事 ・X、Yの動きに引っ掛かりがある →ローラーのネジを少し緩めて締めなおしたら直った。固まってたみたい。 ・ノズル、ヒートベッドの加熱に時間が掛かる、印刷中にノズルが230度以上を維持できない →電源の電圧切り替えスイッチを115V⇒230V⇒115Vに切り替えたら問題解決。うまく切り替わってなくて電圧が不安定だったようだ。 ・エクストルーダーが脱調する(コンコン音がして空回りしフィラメントが送れない状態) →横付けのフィラメントホルダーを使用したら脱調問題解決。フィラメントのねじれにより力が掛かり脱調していたのかな? ※エクストルーダ脱調はノズルの詰まり、PTFEチューブ内の抵抗増、モーター電圧不足、ノズル温度不足などなど様々な原因がある為、簡単には解決できません。 Ender-3おすすめ コスパが高く、ネットの情報量が多いので3Dプリンター初心者にオススメできます。 また、拡張パーツのモデルがThingiverseなどにたくさん投稿されているので、それを印刷してENDER-3の改造も楽しむことができます。 あと、Octoprintの導入を強くオススメします。PCやスマホから3Dプリンターを遠隔操作できます。ウェブUIを使って操作できるので、3Dプリンターのメニューをちまちま操作するより格段に作業効率が上がります。WebUIやスライサーソフトから印刷データをアップロードすることができ、sdカードを抜き差しする必要もなくなります。 カメラでの監視、プリンター電源のオンオフ、印刷の進捗をスマホで通知する等、やろうと思えば何でもできます。 Ender-3を遠隔操作する OctoPrint導入